ブラシの電圧降下
- よみ
- ぶらしのでんあつこうか
ブラシ自身の電気抵抗による電圧降下と接触面での接触電圧降下との和。ブラシ自身の電気抵抗は炭素質が高く、電気黒鉛質、黒鉛質、金属黒鉛質の順に低下するが、総じて5000~8000$$〔\mathrm{\mu \Omega \cdot cm}〕$$で負の温度係数を持つため、通過電流が変わっても電圧降下に大きな変化がない。一方、整流子やスリップリングとの接触電圧降下はブラシ自身の抵抗、しゅう動面の電流集中スポットによる集中抵抗ならびに皮膜抵抗の和であるが、これも電流密度に対して飽和特性を持つため、結局、ブラシ電圧降下は通過電流の増減にかかわらず一定とみなしてよい。直流機用では正負一対で2$$〔\mathrm{V}〕$$程度である。
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