電食作用
- よみ
- でんしょくさよう
金属腐食の原因の一つ。直流電気鉄道のレ
ール、ほかの電気防食装置、直流機器の接地、
電気溶接機などにより生じた迷走電流が金属
体に流入すると、流入点は電気防食を施した
状態となるが、電流が金属体から再び土壤中
に流出する所では、金属が陽イオンとなり流
出していくために激しい腐食を生じる。この
場合、腐食の進行はファラデーの法則に
より、腐食電流の密度と時間の積に比例する。
金属シースを有する地中ケーブルでは電食に
よりシースが損傷し、油漏れ、ガス漏れなど
の障害が起こる。電食の防止法は、①合成ゴ
ム・プラスチックの防食層を設ける、②電気
防食を行う、ことである。電気防食には、(a)
流電陽極方式
(犠牲陽極方式
)、(b)外部電源方式
、(c)排流方式があるが、いずれの方式もケーブルシースの対地電位を全長にわたって負極性とし、ケーブルからの腐食電流の
流出を防止するものである。
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