「 スモッグがいし 」

　耐霧たいむがいしともいう。がいしの磁器表面に
塩分やちり、ほこりなどが付着している場合
に、霧、小雨などにより湿気が加わると、が
いしの絶縁が低下してフラッシオーバ事故を
生じることがある。したがって、海岸付近や
ばい煙の多い工場地帯を経過する送電線路で
は、がいし汚損事故を生じやすい。このよう
な地域ではがいし洗浄を励行し、またがいし
個数を増結して、その対策としているが、ス
モッグがいしは表面を渦巻状にしたり、がい
し裏面のひだをなくしたり、漏れ距離を長く
してがいし汚損を少なくするよう考案された
がいしである。