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コロナ放電

よみ
ころなほうでん

 空気中の2電極間に加えた電圧を上げてい
くと、電極表面の空気の絶縁が局部的に破
れ、放電が起こる。これをコロナ放電ほうでん
といい、標準状態の大気中では、コロナ臨界電圧りんかいでんあつ
(波高値:$$30\mathrm{〔kV/cm〕}$$、交流実効値:$$30/\sqrt{2}=21.2 \mathrm{〔kV/cm〕}$$  )以上で発生する。

 $$77\mathrm{〔kV〕}$$以下の送電線では通常の太さの電
線と線間距離ではコロナはほとんど発生しな
い。超高圧系では、多導体電線の採用でコロ
ナ障害を防いでいる。

 コロナ放電により、電力損失、電波障害や
通信障害が発生し、また、電線腐食の誘因になる。電波障害は無線通信用の電波を妨害す
るもので、通信障害は付近の通信線に誘導障
害を引き起こすものである。これらは欠点で
あるが、利点としては、送電線路における雷
サージなどの異常電圧の進行波をコロナの抵
抗作用によって減衰させることがある。

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