コロナ振動
- よみ
- ころなしんどう
電線表面の電界の強さと付着水分によって
発生する。電線下面で垂下状態にある水滴が
コロナ放電により電線を蹴って放散すると
き、その力の加わる周波数と電線の固有振動
数が一致して共振したときに発生する振動で
ある。気象条件としては、降雨量が5$$〔\mathrm{mm/h}〕$$
以上で、無風のときに発生しやすい。低周波
で比較的振幅が大きいため、がいしとその器
具類などの支持物の機械的疲労や、揺さぶり
による共振障害を発生する可能性がある。
特徴:
(a) 気象条件や架線状態に著しく左右される。
(b) 振動の周波数は1~3$$〔\mathrm{Hz}〕$$、全振幅は9~10$$〔\mathrm{cm}〕$$程度である。$$\\$$
対策:
(a) 複導体または多導体方式としてコロナ放電を起こさないようにする。
(b) がいし連の重量加減を行って、その区間の電線‒がいし連系の固有振動数をコロナ放電による振動数である1~3$$〔\mathrm{Hz}〕$$から遠ざける。
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