雷による異常電圧で、その発生形態から直撃雷と誘導雷に分けられる。送電線に雷の直撃を受けた場合、雷撃点から左右にサージが進行する。この異常電圧を直撃雷という。送電線の近傍に落雷したとき、導体の周りの電界または電磁界が急変することにより送電線導体に誘導され、系統に伝搬するサージを誘導雷という。電線を直撃雷から防護したり、誘導雷サージの波高値を低減するために架空地線を設置するが、それでもなお系統に侵入した外雷はアークホーンなどで放電させ、また、避雷器により系統の絶縁強度以下の電圧に制限し、系統機器の絶縁を保護する。