高温ガス炉(HTGR)
- よみ
- こうおんがすろ
- 英語
- High Temperature Gas cooled Reactor
減速材に黒鉛、冷却材には黒鉛との酸化が少ないヘリウムガスを使用したガス冷却炉。
燃料には独特なものが使用されており、高い冷却材温度(800~1000〔°C〕)および火力発電所並みの蒸気条件が得られるために、熱効率が40〔%〕ほどにもなる(軽水炉では33〔%〕程度)。
燃料はウランとトリウムの炭化物に炭素の薄い被膜を施した微粒子(直径数百ミクロン、濃縮度93〔%〕程度の高濃縮度)を黒鉛中に混入したもので、核分裂性気体の保持性をよくしている。
この原子炉は各国で実用化の研究が行われ、原型炉(実用一歩手前の試験炉)の運転が行われている。
燃料の転換炉として注目されており、実用化は高速炉と相前後する見込みであるが、多目的炉としても期待されている。
カテゴリ |
---|