相分離母線
- よみ
- そうぶんりぼせん
各相の裸導体を相ごとに金属製の箱や筒で作られた外箱中に絶縁体で支持して収納した閉鎖形母線である。
外箱の送電端と受電端側は短絡板で短絡させ、内部導体に流れる電流により外部導体に逆方向の電流が誘起されて流れる(内部導体電流の約98〔%〕程度)。これにより外部への漏れ磁束が減少するとともに、外部からの磁束の影響も軽減されるので導体に短絡電流が流れた場合の電磁力が減少し、大電流に耐えられる。
密閉構造であるので設置場所の環境の影響がなく耐汚損性があり絶縁劣化が少ない。相ごとに分離されているので相間短絡などの故障が発生しにくい。
密閉構造の内部を強制通風、冷却することによりさらに大電流を流すことが可能となる。
これらの特性から大電流、大短絡電流が発生しやすい大容量発電所の発電機と主変圧器間に採用されることが多い。一般に内部導体、外箱ともアルミで製造される。
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