非常調速機
- よみ
- ひじょうちょうそくき
タービン回転数の異常な上昇を防止する保安装置。タービンにはいろいろな保護保安装置が設けられているが、中でも加速度に対するものが最も重要である。何かの理由でタービン回転数が上昇すると調速機が動作し、回転数の上昇を防止するが、万一、調速機に不具合が生じて回転数の上昇を抑えることができないと大事故になるおそれがある。このため、定格速度の111〔%〕以下で動作する非常調速機を設置するよう定められている。この装置はタービン軸の遠心力が設定値より大きくなると、油圧の制御機構からなる危急遮断装置を動作させてすべての蒸気弁を遮断し、タービンへの蒸気の流入を停止してタービンを非常停止させる。
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