窒素酸化物(NOx)
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- ちっそさんかぶつ(のっくす)
燃料中の窒素分や空気中の窒素が燃焼により酸化して発生する物質。空気中の窒素が酸化して生ずるものと燃料中の窒素分が酸化して生ずるものがあるが、主として空気中の窒素と酸素が結合して生ずる。大気汚染防止のためには$$NO_x$$の低減が必要であり、一般に、酸素濃度が低いほど、燃焼温度が低いほど、高温での滞留時間が短いほど$$NO_x$$の発生は少ない。$$NO_x$$の低減対策としては、(1)排ガスの再循環、(2)二段燃焼、(3)水蒸気または水の噴射、(4)低$$NO_x$$バーナの使用などの燃焼方法の改善、窒素含有量の少ない燃料の使用、排煙脱硝装置の設置がある。排煙脱硝装置は、排ガスにアンモニアを注入して窒素ガスと水蒸気(水)に分解するので、大幅な$$NO_x$$の低減が可能である。
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