過熱器(SH)
- よみ
- かねつき(えすえいち)
- 英語
- SuperHeater
ボイラで発生した飽和蒸気を過熱して過熱蒸気にする機器。伝熱方式により、接触形、放射形および放射接触形がある。放射形は火炉の出口や上部などの高温部に設置され、火炎の放射熱を受けて蒸気を過熱する。一方、接触形はボイラの煙道の途中に配置し、燃焼ガスの接触によって蒸気を過熱するものである。過熱器を直接火炎に面するように置くと蒸気温度が不安定となり、また、過熱器の内部は蒸気のみであるから熱の伝導が水より悪く、損傷のおそれもある。そのため、従来は接触形が主に用いられていたが、ボイラが高温高圧になると過熱に要する熱量が大きくなるから、最近の大形ボイラでは接触形と放射形とを組み合わせた方法が多く用いられる。
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