再生サイクル
- よみ
- さいせいさいくる
蒸気タービンで膨脹途中の蒸気を一部抽気して、その熱を給水の加熱に利用する方式。現在、運転されている火力発電所は、燃料の有する発熱量のうち電気に変換されるのは40〔%〕程度で、残りの大部分(約45〔%〕)は復水器で海水に捨てられている。この捨てられている熱量を減らし、サイクルの熱効率を増加させるためにこの方式が採用される。また、湿分を含んだ蒸気を抽気することにより、タービン翼の浸食も防止することができる。抽気の数(段数)が多いほど熱効率は向上するが、建設費も増大するので容量により5~8段が採用される。図のように抽気で給水が加熱されるので、ボイラでの受熱は$$Q_1=h_5-h_3$$と減少する。一方、タービンの仕事は蒸気量が減少するので面積③⑤⑧abcd③で表される。
カテゴリ |
---|