水車の調速機(ガバナ)
- よみ
- すいしゃのちょうそくき(がばな)
水車発電機の回転数を一定に保つよう、水車への流入水量を調節させる装置。同期発電機は負荷の大小にかかわらず回転数を一定に保つ必要があるので、主軸の回転数を常に監視し、その変化から負荷の変動を検知し、負荷に見合う流量となるように、水車の水口開度*を調整させる装置が調速機である。調速機に要求される機能としては、始動の場合の並列前の速度調整、系統に並列後の出力や周波数の変化に対する調整、および事故などで並列が解けた場合の速度の異常上昇の抑制などがある。機械式と電子式とがあるが、いずれも主軸回転数の変化量を入力とし、油圧サーボモータによる案内羽根やニードル弁の開閉の動作量を出力とする。
*水口開度 ガイドベーン、ノズル、ランナベーンなど流量を調整する装置を総称して水口という。最大出力のときの水口の開きを100〔%〕として、水口の開いた程度を水口開度という。
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