キャビテーション(空洞現象)
- よみ
- きゃびてーしょん(くうどうげんしょう)
水車の羽根の表面近くの流水中に、微小気泡や真空箇所が発生する現象。流水中に局部的に低圧の箇所ができると、水中に溶け込んでいた空気が分離されて気泡となり、水流につれて移動して高圧箇所に来たときに気泡がつぶれて、衝撃的な圧力を発生する。空洞箇所の発生が多い場合は、損失が増加して効率が低下し、また、衝撃圧力の繰返しによって、羽根の表面が海綿状に腐食したり、振動や騒音が発生するなどの悪影響がある。キャビテーションの発生防止対策としては、比速度の低い水車を使用する、吸出し高さを低くする、吸出し管上部に空気を送入する(ドラフト送気)、軽負荷や過負荷運転を避けるなどの方法がある。
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