1. E&M JOBS ホーム>
  2. 用語辞典>
  3. ノズル

ノズル

よみ
のずる

 ペルトン水車のバケットに作用させる高速水流を噴出させる装置。先端を細く絞ったパイプの中央に置いたニードル(needle:針)を前後に移動させて間げきを調節し、噴出水量を加減し、弁の働きをする。これを弁として見たとき、ニードルべん(針状弁)という。ノズルから噴出する水流(ジェット)の流速$$v〔\mathrm{m/s}〕$$は、有効落差$$H〔\mathrm{m}〕$$に相当する圧力水頭のすべてが速度水頭に変わったと考え、ベルヌーイの定理から、速度水頭$$v^2/2g=$$ 圧力水頭$$H$$とおいて整理すると、$$v^2=2gH$$$$g$$は重力加速度9.8$$〔\mathrm{m/s^2}〕$$)から、

  $$v=\sqrt{2gH}〔\mathrm{m/s}〕$$

となる。これは理論的な速度であり、実際には空気抵抗やノズル内での摩擦抵抗があるため、

  $$v=c\sqrt{2gH}〔\mathrm{m/s}〕$$

となる。この係数$$c$$の値は、0.86~0.97である。バケットの周辺速度(周速)はさらに低い。

2036-1

カテゴリ

カテゴリーから探す