1. E&M JOBS ホーム>
  2. 用語辞典>
  3. ベクトル電力(複素電力)

ベクトル電力(複素電力)

よみ
べくとるでんりょく(ふくそでんりょく)

 複素実効値で表した電圧と、電流の共役値の積。電圧の共役値と、電流の積で表す場合もある。

 

 電圧、電流がそれぞれ、$$\dot{E} = \epsilon^{j \theta_1}$$、$$dot{I} = I \epsilon^{j\theta_2}$$
($$\theta_1>\theta_2$$、$$\theta_1-\theta_2=\phi$$)とすると、ベクトル電力$$\dot{P}$$は、

 

  $$\dot{P} = \dot{E} \bar{\dot{I}} = E \epsilon^{j\theta_1} \cdot I\epsilon^{−j\theta_2}=EI\epsilon^{j(\theta_1−\theta_2)}$$

   

   $$=EI\epsilon^{j\phi} = EI\cos\phi +jEI\sin\phi$$

 

 ベクトル電力表示すると、その実数部が有効電力、虚数部が無効電力を示す。なお、$$\overline{\dot{E}}\ \dot{I}$$は上式と虚数部の符号が異なるのみである。上式は誘導性負荷のとき無効電力が正になる。

カテゴリ

カテゴリーから探す