ベクトル電力(複素電力)
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- べくとるでんりょく(ふくそでんりょく)
複素実効値で表した電圧と、電流の共役値の積。電圧の共役値と、電流の積で表す場合もある。
電圧、電流がそれぞれ、$$\dot{E} = \epsilon^{j \theta_1}$$、$$dot{I} = I \epsilon^{j\theta_2}$$
($$\theta_1>\theta_2$$、$$\theta_1-\theta_2=\phi$$)とすると、ベクトル電力$$\dot{P}$$は、
$$\dot{P} = \dot{E} \bar{\dot{I}} = E \epsilon^{j\theta_1} \cdot I\epsilon^{−j\theta_2}=EI\epsilon^{j(\theta_1−\theta_2)}$$
$$=EI\epsilon^{j\phi} = EI\cos\phi +jEI\sin\phi$$
ベクトル電力表示すると、その実数部が有効電力、虚数部が無効電力を示す。なお、$$\overline{\dot{E}}\ \dot{I}$$は上式と虚数部の符号が異なるのみである。上式は誘導性負荷のとき無効電力が正になる。
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