超電導体とジョセフソン素子
- よみ
- ちょうでんどうたいとじょせふそんそし
超電導を利用した理論で重要なものに、ジョセフソン効果がある。超電導体と超電導体の間に絶縁体の膜(数ナノメータ)を挟むと、サンドイッチ状になった超電導体と絶縁体に電流を流しても通常は電気が流れないのに、この場合、電圧なしである程度電流が通じてしまう。ところが、一定以上の電流を流すと、今度は電圧が発生する。これを直流ジョセフソン効果といい、電圧がでないときと発生するときとを、スイッチのオンとオフとに対応するとコンピュータのスイッチングができる。これは現在のシリコン半導体の10倍の速さで、消費電力は1/10ですむといわれる。これによるコンピュータをジョセフソン・コンピュータといい、次代のエレクトロニクスを担うと期待される。
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