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【電子部品メーカー・年収比較】年収1777万円!断トツ首位はキーエンス

[2017.04.06]
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家電からパソコン・携帯電話、そしてスマートフォンと、主戦場を移しながら成長してきた電子部品業界。自動車やIoTなど新たな分野で需要も高まっています。
そんな電子部品メーカーの年収事情はどうなっているのでしょうか?主な電子部品メーカーの有価証券報告書をもとに調べてみました

首位キーエンス 2位に2倍以上の差

各社が公表している有価証券報告書のデータをもとに、日本の主な電子部品メーカー24社の2015年度の平均年収をラインキングしました。

1位になったのは、FAセンサーなど検出・計測制御機器を手がけるキーエンス。平均年収はなんと1777.1万円(平均年齢36.1歳)で、2位に2倍以上の大差をつけて断トツのトップとなりました。
2位には水晶デバイス国内最大手のセイコーエプソンで、828.5万円(43.6歳)。総合メーカーのオムロンが824.5万円(43.2歳)で3位に入りました。

EMJOBS-157|電子部品_平均年収ランキング

キーエンスは営業利益率50%超を誇る高収益企業で、日本でも屈指の高年収企業として知られます。賞与の支給は年4回。基本給を基準とした通常の賞与に加え、営業利益の一部を社員に還元する制度(業績賞与)があり、高い年収につながっているようです。

一方、業界最大手の京セラは703.8万円(41.4歳)で平均年収では11位。業界2位の村田製作所は782.5万円(40歳)で6位でした。

【総合メーカー】キーエンス 5年で500万円アップ 村田製作所も20%増

ここからは、集計対象企業を、さまざまな部品を幅広く手がける総合メーカーと、特定の部品に特化しているメーカーの2つに分けて、5年前の2010年度と平均年収を比べてみましょう。

まずは総合メーカーから見ていきます。

EMJOBS-157|電子部品総合メーカー_5年後と比較した年収アップ率と平均年齢

総合メーカーで年収のアップ率が最も高かったのは、平均年収でもトップだったキーエンス。5年間で38.2%、額にして491万円も上昇しました。リーマンショックの影響を受けた2008~09年度にはそれまで1300万円以上あった平均年収も1000万円あたりまで下がりましたが、それ以降は右肩上がりが続いています。

キーエンスに次いでアップ率が大きかったのは、20.4%アップの村田製作所。コンデンサや電圧製品、通信モジュールがスマホや自動車向けを中心に伸びており、過去10年で売上高は2.5倍、営業利益は3倍に拡大しました。
リーマンショックのあった08年度は営業減益に沈み、翌09年度には平均年収も580万円まで下がりましたが、13~15年度の2年間で90万円アップ。最近、特に年収の伸びが高くなっています。

アップ率3位は17.2%のアルプス電気。売上高の6割以上を自動車向けで稼いでおり、需要の高まりを受けて業績も伸びています。16.4%でアップ率4位のオムロンも自動車向け、スマホ向けが好調です。

38.2%から0.4%まで幅はあるものの、総合メーカーでは5年前から年収を減らした企業はありませんでした。

【専門メーカー】本多通信工業が29.5%アップ

次は、特定の部品に特化したメーカーを見てみましょう。

EMJOBS-157|電子部品専門メーカー_5年後と比較した年収アップ率と平均年収

アップ率が最も高かったのは29.5%アップの本多通信工業。コネクター専業のメーカーで、平均年収は616万円と業界の中では低めですが、自動車向けが拡大しており、業績を伸ばしています。3位は年収ランキング2位のセイコーエプソン(20.8%アップ)でした。

年収がダウンしたコネクターのホシデン(2.2%減)、いずれも水晶デバイスの大真空(1.7%減)と日本電波工業(5.0%減)を除けば、ほとんどの企業が10%台のアップ。車載向けモーターで急速に業績を伸ばして注目を集めている日本電産は15.0%アップでした。

スマートフォンに牽引されて高い成長を遂げてきた電子部品業界ですが、販売台数の伸びは鈍化傾向。高機能化で1台当たりの部品点数は増えており、しばらくは底堅く推移しそうですが、自動車やIoTなどスマホの次を見据えた競争はすでに激しくなっています。

過去5年間の年収の伸びは比較的高い業界と言えますが、台湾や韓国など海外勢の追い上げも予想されます。「非スマホ」の収益源を作れるかどうかで今後の業績、ひいては年収も明暗が分かれそうです。