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【自動車部品】依存度98%も 特定完成車メーカーへの依存度が高いのは?

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完成車メーカーの生産動向に大きな影響を受ける自動車部品メーカー。特定の完成車メーカーへの依存度が高いほど、そのリスクは大きくなります。
そこで、主な自動車部品メーカーが公表している情報をもとに、各社が1つの完成車メーカーにどれくらい依存しているのかを調べてみました。依存度が高いのはどこ?年収との関係は?転職を考える際の参考にしてみてください。



ホンダ系・日産系が依存度上位に


調査対象としたのは、上場している主な自動車部品メーカーのうち、決算資料や有価証券報告書で2015年度の得意先別の売上高を公表している22社。1つの完成車メーカーに占める売上高が全体に占める割合の多い順にランキングしました。
図中で「少なくとも」とあるのは、得意先を会社別(例えば「北米日産」「メキシコ日産自動車」など)で一部しか公表していない企業。グループ全体では依存度はさらに大きくなることが考えられるため「少なくとも」としています。売上高に占める割合が10%を超える得意先がある場合は、あわせて記載しました。


特定完成車メーカーへの依存度が最も高かったのは、日産系列で車体の組み立てを行う日産車体。売上高に占める日産向けの割合は98%に上りました。


2位はいずれもホンダ系。シートを中心とした内装部品を製造するテイ・エス テックと、車体フレームを手がけるエイチワンで、ホンダへの依存度はともに92%。同じくホンダ系で駆動・排気・制動部品を製造するユタカ技研も売上高の90%以上をホンダに依存しています。


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独立系で車体骨格部品のユニプレスが5位(日産向けが87%)となったのを除くと、ホンダ系と日産系の部品メーカーが上位を占めました。最近、日産が株式を売却し、日産グループから外れたカルソニックカンセイも、日産への依存度は84%。ホンダ系では7社が、ホンダへの依存度が70%以上に上りました。


一方、トヨタ系でトヨタへの依存度が最も高かったのは豊田合成(65%)。アイシン精機はトヨタが62%で、フォルクスワーゲン/アウディが8%、PSAが3%と続きます。デンソーはトヨタが45%と半分を下回り、次いでホンダ(8%)、FCA(5%)でした。トヨタ系の部品メーカーは、日産やホンダ系に比べて企業規模が大きく、それが得意先の広さとトヨタへの依存度の低さにつながっているのかもしれません。


独立系で得意先別の売上高を公表している企業は少数ですが、ユニプレスを除けばやはり特定の完成車メーカーへの依存度は低い傾向にありました。ブレーキ国内最大手の曙ブレーキは、最も売上高に占める割合が大きいGMでも27%。ばね国内最大手のニッパツは、日産向けが18%、トヨタ向けとスバル向けがそれぞれ15%でした。


年収との関連は?


特定の完成車メーカーへの依存度と年収には、関係があるのでしょうか?下の表は、各自動車部品メーカーの平均年収と特定完成車メーカーへの依存度を、平均年収の高い順に一覧にしたものです。やはり上位はトヨタ系が占めました。


EMJOBS-204|表_[PC]自動車部品平均年収とメーカー依存度


依存度が高い部品メーカーほど、特定の完成車メーカーの生産・販売動向の影響を強く受けることになります。


例えば、日産向けが売り上げの87%を占めるユニプレスの場合、日産が日本や中国で急激に生産台数を減らした影響で、2012年度に業績が落ち込み、翌13年度には年収も大幅ダウン。日産車体やカルソニックカンセイも12~13年度にかけて年収が下がりました。


一方、ホンダ系部品メーカーは、ホンダがここ数年、世界生産台数で過去最高を更新し続けていることもあり、年収は増加傾向に。比較的依存度の低いトヨタ系部品メーカーもおおむね、リーマンショック以降は年収が毎年上昇しています。


自動車部品メーカー各社は最近、取引先の拡大に力を入れています。転職を考える際は、特定完成車メーカーへの依存度はどれくらいか、取引先の拡大に向けた動きはどうか、といったことにも目を向ける必要がありそうです。

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