Continental、後発ながらラジアル軸流(RAAX)ターボチャージャーで存在感増す

2018.01.23
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 ▽Continetalのターボ事業

2012年にターボ事業に新規参入。同年からFordの1.0ℓ直3ガソリンエンジンEcoBoostにターボを供給している。

-当初は資本関係にあるSchaefflerの工場でターボを生産していたが、需要の増加を受けて2014年にチェコTrutnovに生産能力200万基/年の工場を新設した。

・Continentalは2016年にラジアル軸流技術RAAXターボを発表し、Audiの2.0ℓ直4ガソリンエンジン(EA888 Gen.3B)に供給。2017年にはFordの第2世代EcoBoostにも供給した。

-ミラーサイクル採用のEA888 Gen.3Bは、Audiが2016年に提唱したライト(適正)サイズ化の代名詞的エンジンである。

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▽ラジアルの軸流RAAX開発の背景

Continentalは2008年にRAAXの開発を開始。

・世界統一試験モードWLTCや公道排ガス試験RDEでは、ターボ開発でもライト(適正)サイズ化が重要になる。

・従来のターボ開発で主眼に置かれていた比出力向上は、RDE時代にはそぐわない。一部で比出力を下げてでも、エンジンマップのほぼ全領域で効率を高める必要がある。

・ノッキングを避けるためにガソリンエンジンではミラーサイクルの採用が増えつつある。ミラーサイクルは、吸気バルブ動作の短縮により体積効率が低下するデメリットがある。すなわち、同じ名目排気量のエンジンで比較すると、ミラーサイクルは吸気バルブが早く閉じることにより、それだけ過給圧への要求が増す。

負荷段階での過渡トルクをいかに素早く形成するかが重要になる。また、定常状態での効率改善もこれまで以上に求められる。

▽ラジアルの軸流RAAX

これらの要求を満たすために、インペラの慣性モーメント(イナーシャ)をできるだけ小さくすることが第一の課題となった。

・この課題に向けてContinentalが採用したのがラジアル軸流タービンRAAXである。

-RAAXは先端直径の同じターボと比較し、背面の面積を小さくすることができる。インペラ背面のサイズを小さくし全体的なイナーシャを下げつつも、過給効率は変わらない。

-インフローが理想的な角度に向けられ、従来のラジアルタービンと比較しインフローのロスを減らすことができる。

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